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セルジオ越後のぶった斬り

セルジオ越後

PROFILE

1945年7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ。日系二世。
18歳でサンパウロの名門クラブ・コリンチャンスとプロ契約し、右ウイングとしてプレー。1972年に来日し、日本サッカーリーグ(JSL)初の元プロ選手として藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍。
2006年に文部科学省生涯スポーツ功労者、2013年に外務大臣表彰受賞。
現在はサッカー評論家・指導者。日本アンプティサッカー協会スーパーバイザー。株式会社栃木ユナイテッド代表取締役。

【vol.11】ニュージーランド戦はコンサート会場だった?(2014.3.11)

W杯クラスの国が日本に来てくれることはほとんどない。3月5日に開催されたニュージーランド戦はそれぞれの国に起きた2011年の大地震の影響で延期されていた試合で、レベル的に勝ったからといってW杯への評価につながる試合ではなかった。サッカーだったら日本が圧勝して当たり前で、ラグビーだったら全く逆の立場になる。ニュージーランドはラグビーがものすごく強い。オールブラックスが日本に圧勝しても、誰も大騒ぎしたりしないよね。
でも、国立競技場最後の試合としては悔いが残る試合だったね。レフェリーが肉離れし、第4の審判員に交代するというハプニングが起きたんだから(笑)。

この試合の翌日、僕は新聞の一面が楽しみだった。この試合で2ゴールを決めた岡崎が普通に行ったら当確かなと思ってたら、まさかの本田だった。岡崎には申し訳ないけど、岡崎がもう少し男前で両腕に時計をして、あと金髪だったら一面だったのかな(笑)。
日本のメディアにはアイドルがいればいいのね。ゴルフも同様優勝していないのにCMに出たり、騒がれている人がいるよね。AKB48はみんな歌がうまいんですか? よく司会とかをしている歌手もいるけど、歌のコンテストだったらダメでしょうね。

まさにニュージーランド戦はまるでコンサート会場だった。ボールがこっちにあるのに、カメラマンは本田とか香川とか違うところを撮っている。本田はミラノで叩かれているし、香川もマンチェスターで試合に出られず、二人とも地獄のような日々を送っている。だけど日本に戻ってきたら温かく迎えてもらって、まるで天国だっただろうね。ブラジルやアルゼンチンだったら、後半は大ブーイングが起きている試合内容でしょ。
南アフリカのW杯後も不思議なことが起きてたよね。PK外した選手が日本に帰ってきたらまるでヒーローのようにTVに出まくってた。好感度が上がって視聴率が取れたら、メディアは誰でも取り上げる。数字が上がったらそれだけでスターなのね。
海外で生活をしている人は、スポーツの報道に対して、日本と世界の違いがよくわかっている。日本は勝っても勝たなくても、売れないといけない。そのためにアイドルを作り上げているんだ。怖いのは国民が真実は何かをわからないまま終わってしまうことだよ。私はブラジルで生まれて、日本で解説していると辛口と言われる(笑)。

日本のサッカーが世界とどこが違うかというのはあるけど、文化が違うってことをまず考えなきゃいけない。
W杯に優勝している国はイングランド以外、カトリックの国なのね。カトリック宗教の国は日本と違って、日曜日は商業施設が休みになる習慣がある。だから週末は完全に行くところがなくてスポーツをやったり、舞台や演劇を観に行ったりする。ヨーロッパはスポーツクラブとか劇場とかがものすごく充実しているのね。
だけど仏教の国は休まない。そういったところが国民の生活習慣そのものに影響を与えている。

Jリーグのクラブはほとんど、親会社の日曜日の売り上げの一部で成り立っている。電気製品とか車とかね。だから秋葉原が日曜日に休みになって売上が落ちたら、ガンバ大阪とか川崎フロンターレがクラブ運営ができなくなっちゃう。日曜日に車を売ることができなくなったら、横浜F・マリノスとか名古屋グランパスも厳しくなる。新聞に入ってくるチラシの数を見たらわかるでしょ。日本は休みの日にたくさんのチラシが入ってくる。
これまでのサッカーの各クラブのスポンサーの名前を見ると、日本の経済の歴史がわかってくるよ。プロ野球も同じでしょ。鉄道会社やデパートがスポンサーだった時代があって、いまはIT企業がある。僕が日本に来てプレーしていたチームは最初は不動産会社で、その後にフジタ工業に変わった。フジタの経営不振で中田英寿ら主力選手を放出することになり、J2の湘南ベルマーレになった。ヴェルディも昔は読売新聞や日本テレビがスポンサードしていて強かったけど、いまはJ2にいる。新日鉄がスポンサーになった鹿島アントラーズが第二のヴェルディになるんじゃないかという心配がある。Jリーグは地域スポーツを掲げているけど、結局は企業スポーツのままなんだ。

Jリーグのバックに企業があって、仏教の国は休まないから日曜日の売り上げがある。スポーツクラブが充実して、みんなが週末にスポーツクラブに行ったら日曜日の売り上げが落ちることになってしまう。そういう文化や宗教の違いが国ごとにあって、そういうところも考えていかないとスポーツを本当の意味で強くすることはできない。
世界中にいろんな国があって、それぞれ環境が異なっている。練習施設など設備が恵まれているからといって、スポーツが強くなるわけではない。日本では学校などにもグラウンドはあるけど、本当の意味でのサッカーをする場ではない。何かあった場合の避難場所になっているのが現状。体育館もステージはあるけど、スタンドがないよね。でも、海外のスポーツ施設にはスタンドが必ずあったりする。スポーツを楽しむという文化があるんだ。

H.I.S.さんもW杯のツアーをやるでしょ。こういうところを見たら面白いよっていう、海外に出掛ける人向けのオリジナルのマニュアルを作ったらどうだろう?
「W杯の試合はたった90分だよ、それだけじゃ勿体ないでしょ」って。


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