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 HIS×SOCCER KING ドルトムントの真実~Echte Liebe~

[vol.2]香川真司、完全復活の要因は“割り切り”(2015.9.16)

ボルシア・ドルトムント(イメージ)


2015-16シーズンのブンデスリーガ開幕から1カ月が経過した。そんな中、トーマス・トゥヘル監督を新たに迎え入れたドルトムントは、周囲の不安をよそに、圧倒的な強さを誇示している。ヨーロッパリーグやDFBポカールを含め、シーズンスタートからの公式戦9連勝というクラブ新記録を樹立し、1試合あたりの平均得点は3.77と、今や王者バイエルンのリーグ4連覇を阻止する最右翼と見られているのだ。

我らが日本代表MF香川真司も、“シュヴァルツ・ゲルプ(日訳で「黄色と黒」=ドルトムントの相性)”の中心選手として、かつての輝きを取り戻しつつある。8月序盤のEL3回戦2ndレグでは「色々なことを意識しているから、それを確固たる自信にかえるためには、もっと練習をして、結果も残して……プレーの中でまだ迷いがあるし、それを振り切るためにもしっかりと準備して、結果を残していくしかない」と、不安を口にしていたが、ボルシアMGとの開幕戦では、後方からの素早いパスをダイレクトでドイツ代表MFマルコ・ロイスに流し、いきなり先制点アシスト。76分には背後から寄せてきたDFをあざ笑うかのように、その上を浮き玉でかわして反転するなど、昨シーズンには見られなかった軽快な動きも披露した。

ボルシア・ドルトムント(イメージ)


これまでの香川は、トップ下というポジションに入ると常に高い位置を保ち、ゴールに近い位置でプレーし続けようとする向きがあった。しかし前線の中央付近は相手の守備陣が最も警戒するエリアであるため、自身へのマークも厳しい。そのため、なかなかボールに触れず、時間が経過するごとにリズムを失っていくということも少なかった。

ボルシア・ドルトムント(イメージ)


しかしトゥヘル監督の下では、「そういう(中盤に下がってボールを受ける)時間帯も、特に前半はあってもいいのかなという気はします。後半スペースが空いてきたら、より(高い位置でも)受けやすくなるし。そこを流動的にやれているのはすごく楽しいですし、続けていきたいと思います」と、良い意味での“割り切り”ができるようになり、「インサイドハーフでは、守備も、中の選手を活かすことも、色々なことを求められる。逆に、人を使いながらうまく自分が活きることもあるし、チームメイトを活かすこともできる。(ボールを持つ)時間もあるし、ボールタッチも増える」という新たな楽しみも見出している。周囲との距離感やコンディションが良いこともあるが、こういったメンタル面でのポジティブさも、香川が好調を維持している大きな理由の1つだろう。

ボルシア・ドルトムント(イメージ)


クラブではリーグ、EL、DFBポカールの3大会をこなし、日本代表としての活動もあるため、11月いっぱいまで過密日程を過ごしていかなければならない。しかし10月頭にはバイエルンとの天王山、11月上旬にはDF内田篤人が所属する“永遠のライバル”シャルケとのルール・ダービーも控えている。リーグの覇権とクラブの威信をかけた戦いが続くドルトムント、そして香川が、今後どのような試合を見せてくれるのか興味は尽きない。

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【vol.9】ドルトムントで再び存在感を示す香川…先発落ちの悔しさを胸に努力を続けた揺るぎない信念とは?(2016.4.28)
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【vol.4】香川とギュンドアンの幸せな関係(2015.11.20)
【vol.3】武藤と香川、明暗を分けた「26.09% vs 53.85%」(2015.10.21)
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