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    桑田真澄の​球道即人道

    PROFILE

    1968年4月1日 大阪府出身
    PL学園高時代 5大会連続甲子園出場 優勝2回 準優勝2回 ベスト4 1回
    甲子園通算20勝(3敗)、6本塁打
    1986年東京読売巨人軍入団
    通算173勝141敗14セーブ
    沢村賞。MVP、最優秀防御率他、数々のタイトルを獲得
    2007年ピッツバーグ・パイレーツ入団
    2008年現役引退
    現在は講演活動や野球教室で全国に足を運びながらアマチュア野球の 現状を分析。野球界への恩返しを目的としNPO法人アミーチ・デル・ クオーレを通じ、精力的に活動。 また東京大学大学院の研究生でもある。



    【vol.6】『理不尽のカタチ・現代版』(2015.2.27)

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     人間は厳しい環境に置かれるほど、どうやって生き延びるかを工夫する。高校時代、野球部の学生寮でそのことを痛感した。とにかくあの日々は大変だった。理不尽なのが当たり前だった当時、何かあれば理由なく鉄拳制裁が飛んでくる。もちろん抵抗なんてできなかった。いつ、どこで何をされるかわからない恐怖は二度と経験したくないね(笑)。
     僕は、殴られることが本当に嫌だったので、どうしたら殴られずに済むのか必死で考えた。その結論は、指導者や先輩から何も言われないよう、練習中はもちろん、寮でも何ひとつとしてミスをしないことだった。    
     寮生活では、1年生の仕事が山ほどある。朝は6時に起きて、先輩の朝食の用意や掃除、練習が終わると夕食の給仕、風呂掃除、先輩の自主練手伝い、洗濯、グラブやスパイク磨き。消灯後もマッサージをさせられるので、布団に入れるのは夜中になってしまう。 当然、疲労は抜けないので練習に必要な体力や集中力が落ちていく。
     僕は要領よく仕事を済ませて、1分でも早く布団に入って睡眠をとる方法を必死に考えた。 練習後、先輩の給仕のスキをみては洗濯室に向かう。1年生は先輩の分を終えてから自分の洗濯をする決まりだったんだけど、僕は先輩の洗濯物にこっそり自分のユニフォームを入れて洗濯していた…。    

     洗濯機が回っている15分間は食堂に戻り、先輩の給仕をこなす。しっかり時間を計っておいて、15分経ったら脱水機に移す。脱水の5分間に皿洗いをして、脱水機が止まる頃にはまたスゥーと抜け出して、今度は乾燥機。食堂に先輩が少なくて、1年生が多い時にはグラブやスパイク磨きまで終えて戻って来る。こうやって、先輩の様子をうかがいながら時間を効率的に使うことに努めた。今だから笑って話せるけど、本当に必死だったんだよ。
     寮生活では体力を温存した分、練習はきっちりとこなした。1年生が外野フェンス沿いをランニングする時、みんなは監督や先輩から見えなくなると少しでも内側を走って距離を短くしようとする。でも僕は敢えてフェンスギリギリの距離が長いラインを走った。だって、誰かに怒られないために走っているわけじゃないからね。あくまでも自分が上手くなるために走る。すべては野球のために…僕は高校時代からそう考えて行動していたんだ。

     今の時代は、若い選手が厳しく鍛えられる機会は減ってきた。僕自身は、そういう経験もある程度は必要だと思っている。厳しい環境に置かれるからこそ、人間は環境に適応する方法を考えるからね。ただ、その厳しさにも今の時代ならではのやり方があると思う。スポーツ医科学が発展して、今までわからなかたったことが解明されてきている。指導者や先輩と若い選手のコミュニケーション方法も変わってきた。だから、今の時代に厳しい練習をこなすには科学的なデータをもとに指導することが大事だと思う。一見、理不尽だと思うことでも「これは、このためにやるんだよ」「こういう理由で必要なことなんだ」と説明するだけで違ってくる。
     寮生活の仕事だって、やんちゃな野球少年が規律を身につけるうえで、一定の効果はあるはずだ。ただ、今後は社会の変化に合わせて、自分のことは自分でやる自律心とチームワークのバランスが必要だと思う。
     幸いにも、僕は理不尽な学生生活の中でも自分らしく生き延びる知恵を身につけられた。でも、その陰では僕よりも素質に恵まれた選手が次々とドロップアウトする姿を目にしてきた。野球が好きだったはずの選手が野球嫌いになって辞めていく。これこそ、日本のアマチュア野球界の理不尽さが生み出してきた最大の問 題ではないだろうか。

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     人間は挑戦する生き物だと思う。厳しい環境に置かれるからこそ強くなる。上手くなれば楽しいし、上手くできないと悔しい。だからまた挑戦する……この繰り返しが野球と人生は相通じるから、野球はこんなにも人気のあるスポーツになったのだと思う。
     でも、あまりに理不尽な境遇や時代に合わない人間関係を強いられたら、誰だって心が折れてしまう。これからの指導者や先輩選手には、そんな視点で指導理念を考えて欲しいと思っている。

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    定価本体600円+税(集英社刊)

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    構成/石田雄太
    プロデュース/市川光治(光スタジオ)





    【記事一覧】
    [NEW]【vol.8】ダウト(2015.4.8)
    【vol.7】常識を疑え!(2015.3.26)
    【vol.5】子育て(2015.1.21)
    【vol.4】グアム(2015.1.6)
    【vol.3】ワイン(2014.12.17)
    【vol.2】決断(2014.12.4)
    【vol.1】日米野球の思い出(2014.11.20)



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