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    桑田真澄の​球道即人道

    PROFILE

    1968年4月1日 大阪府出身
    PL学園高時代 5大会連続甲子園出場 優勝2回 準優勝2回 ベスト4 1回
    甲子園通算20勝(3敗)、6本塁打
    1986年東京読売巨人軍入団
    通算173勝141敗14セーブ
    沢村賞。MVP、最優秀防御率他、数々のタイトルを獲得
    2007年ピッツバーグ・パイレーツ入団
    2008年現役引退
    現在は講演活動や野球教室で全国に足を運びながらアマチュア野球の 現状を分析。野球界への恩返しを目的としNPO法人アミーチ・デル・ クオーレを通じ、精力的に活動。 また東京大学大学院の研究生でもある。



    【vol.1】
    『日米野球の思い出』(2014.11.20)

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     8年ぶりの日米野球、どうだったかな。

     僕は初戦の大阪での試合、テレビの解説をさせてもらったんだけど、改めてメジャーの凄みを感じさせてもらったよ。
       
     印象に残ったのは、内野の守備かな。
       
     ロイヤルズのアルシデス・エスコバルがショートゴロを捌いてグラブトス、セカンドのロビンソン・カノ(マリナーズ)が素手で捕って一塁へ投げる……そのグラブ捌き、トスの仕方、送球するときの上体の使い方。どれもメジャーらしくて、魅せるプレーになっている。エンターテインメントに徹してショーマンになり切る。そこが凄いところだよね。    

     日本の選手は堅実だし、基本に忠実にプレーする。メジャーの選手は魅せるプレーをしようとする。それを可能にするのは、彼らの身体能力の高さなんだ。手足の長さとか、柔らかさ、強さ。どんな姿勢からでも投げてくる。中にはグラブに半分しか手を突っ込んでいない選手もいる。不思議でしょうがないよね……それでもあんなに上手いんだから。

     バッティングに関しては、侍ジャパンの投手陣に完封されたけど、さすがだなと思わせるシーンはいくつもあった。目立っていたのはやっぱりカノかな。彼は広角に打てるし、ピッチャーを追い詰める技術を持っているよね。いいバッターというのは、追い込まれてからの最後のワンストライクを簡単に取らせてくれないんだ。ピッチャーが決め球を投げても、カットされる。もっと厳しいところへ投げなくちゃと思ってボール気味に投げると、今度は見送られる。カウントが悪くなって、甘めに一球投げたところを、すかさず打ってくる。バッター側からすれば、カットして、ボールを見極めて、カウントを有利に整えて、ピッチャーにストライクゾーンの四隅を狙いにくい状況を作る。それがいいバッターの条件なんだ。カノはそういうバッターだよ。

     じつはパイレーツ時代、当時、ヤンキースにいたカノとは対戦してるんだ。もちろん打ち取ったけどね。ショートフライだったかな(笑)。
          
     僕が日米野球に初めて出たのは20歳のとき、1988年だった。あのときの大リーグ選抜……当時はそんな言い方だったんだけど、MLBオールスターは本当に凄いメンバーだった。20勝投手が4人も来日したんだけど、とくにインパクトが強かったのはドジャースのオレル・ハーシュハイザー(23勝8敗)とメッツのデイビッド・コーン(20勝3敗)。他にも18勝のグレッグ・マダックス(ブレーブス)がいたし、バッターも34本のホームランを打ったフレッド・マグリフ(ブルージェイズ)、81盗塁したビンス・コールマン(カージナルス)、打率が.356、ホームラン24本、121打点のカービー・パケット(ツインズ)もいた。錚々たる顔ぶれだった。

    僕はあの年、第1戦で先発させてもらったんだけど、大リーガーを相手にカーブが通用したことを今でもよく覚えてる。僕のカーブを大リーガーが空振りするし、タイミングを合わせられずにポップフライを打ち上げたり、ボテボテのゴロを打ったりする。カーブを見せた後のストレートには詰まっていたし、150キロのスピードが出なくても緩急とコントロール、配球で十分、大リーガーを抑えられると感じて、自信になった。

     しかも、カーブを何球続けても、打たれなかったんだ。あのパケットもカーブでショートゴロに打ち取ったんだけど、パケットが打った瞬間、ものすごく悔しそうな顔をして『チクショウ』というようなことを、もちろん英語で(笑)、叫んでいたのが嬉しかった。あの場面、パケットの前のバッターにもずっとカーブを続けていたし、パケットにもカーブを続けて投げた。だから僕のカーブを狙ってたんだと思う。なのに、パケットが打ち損なった。だからあんなに悔しそうな顔 をしたんだと思う。あの日米野球でカーブが通用したことは、その後の僕の野球人生には、とてつもなく大きな自信になったね。


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     ところで、ドン・サットンって知ってる?

    ドジャースで長く活躍して、通算324勝を挙げた右ピッチャーなんだけど、43歳まで現役で投げて、1988年を最後に引退した。僕はサットンのことが大好きで、同じ右ピッチャーとして連続写真を見て、フォームをマネしたりしていた。長く現役で投げ続けるためにはこういうフォームで投げればいいのか、なんて研究していたんだよ。

     そのサットンが、日米野球の解説者として来日していた。

     僕が第1戦に先発して、試合の後、東京ドームの風呂に入っていたら、なんと、サットンが風呂の中に入ってきたんだ。しかも、ビックリする僕を見て、サットンがこう言った。

     「ナイスピッチング」

     「お前のカーブは最高だな」

     「メジャーでやらないのか」

     当時、僕は20歳。そりゃ、舞い上がったよ。思えば、将来、メジャーに行こうと決めたのはあの時だったのかもしれないね(笑)。

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    構成/石田雄太
    プロデュース/市川光治(光スタジオ)
    写真/梅田雄一(studio dp)




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